高市早苗首相は4月21日、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領と約20分間の電話会談を行い、エネルギー供給を含めた協力推進で一致しました。翌22日、日本政府がメキシコから原油100万バレルを輸入すると合意したことが明らかになり、7月にも日本に到着する見通しです。中東依存からの脱却に向けた、具体的な一歩が踏み出されました。
背景にあるのは、米・イラン衝突を受けたホルムズ海峡の事実上の封鎖です。日本は原油の9割以上を中東からの輸入に頼っており、供給懸念が高まっていました。高市首相はこの状況を踏まえ、産油国であるメキシコへの協力を要請。シェインバウム大統領はこれを快諾し、余剰原油の輸出拡大に前向きな姿勢を示しました。
シェインバウム大統領は会談翌日の記者会見で、「日本政府から原油輸出の要請を受け、可能な量を輸出するという合意が成立している」と表明。今回が初めてではなく、過去にも輸出実績があることも強調しました。日経新聞によると、今回合意した100万バレルは7月にも日本に到着する予定です。
データまとめ
- 会談日時:2026年4月21日(日本時間)午前9時・約20分
- 合意内容:エネルギー供給を含む協力推進、原油100万バレルの輸入
- 到着予定:7月
- 背景:ホルムズ海峡封鎖による中東からの供給懸念(日本の原油輸入の9割以上が中東依存)
- その他:経済安保の対話枠組み立ち上げを提案
エネルギー面にとどまらず、今回の会談では経済安全保障の枠組みづくりも議論されました。高市首相は、鉱物資源を豊富に有するメキシコとの間に経済安保の対話枠組みを立ち上げることを提案。両首脳は貿易関係の強化でも協力していくことで一致しました。
中東情勢が不安定さを増すなか、日本が中南米という新たな方向に調達先を広げたことは、エネルギー安全保障の観点から大きな意味を持ちます。今後、メキシコへの投資や技術協力を通じて生産量を増やしていく方針も視野に入っており、両国関係は新たな局面を迎えています。
出典:NHKニュース、日本経済新聞、外務省、ジェトロ、時事ドットコム



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