今日飲んだ水に、プラスチックが混じっていたかもしれません。そしてその解決策が、1粒の種の中にあるかもしれません。
「奇跡の木」として知られるモリンガ(ワサビノキ)は、地球上で最も栄養密度の高い植物のひとつで、その治癒効果が古くから高く評価されてきました。そのモリンガに、新たな驚くべき能力があることが明らかになりました。飲料水に含まれるマイクロプラスチックを除去する能力が非常に高いというのです。
この研究は、ブラジルのサンパウロ州立大学(ICT-UNESP)の研究チームが行ったもので、学術誌「ACS Omega」(米国化学会)に2026年4月20日付けで掲載されました。
仕組みはシンプルです。研究チームが特に注目したのは、水中の微小粒子を凝集させてろ過しやすくする「凝集剤」としての役割です。特に有害なマイクロプラスチックのひとつ、PVC(ポリ塩化ビニル)を対象に実験を行ったところ、種子の抽出物をろ過システムに使用した場合、水道水からマイクロプラスチックを98.5%除去できることが判明しました。
この除去率は、一般的に使用されている化学凝集剤の硫酸アルミニウム(ミョウバン)にほぼ匹敵します。さらにアルカリ性の高い水ではモリンガの種子がミョウバンを上回る効果を示すことも明らかになりました。モリンガの種子を使う最大のメリットは、再生可能で生分解性があり、大量の沈殿物を生じさせることもなく、毒性に関する懸念が少ないことです。ミョウバンは高濃度では毒性を持ち、神経変性疾患との関連も指摘されています。
モリンガは数千年にわたって水の浄化に使用されており、古代ギリシャ人、ローマ人、エジプト人が利用していた証拠も残っています。その古くからの知恵が、現代の環境問題への答えとして改めて脚光を浴びています。
この発見は、特に小規模な地域での飲料水浄化において、低コストで自然な解決策を提供する可能性があります。化学薬品に依存しないため、環境への負荷も軽減されると期待されています。
📌 この記事のポイント
🌿 植物名:モリンガ(ワサビノキ)/通称「奇跡の木」 🔬 研究機関:ブラジル・サンパウロ州立大学(ICT-UNESP)+英国の研究チーム 📄 掲載誌:ACS Omega(米国化学会)/2026年4月20日発表 💧 除去率:飲料水中のPVCマイクロプラスチックを最大98.5%除去 ⚗️ 仕組み:種子の抽出物が微粒子を凝集させ、フィルターで除去しやすくする ✅ 利点:生分解性・再生可能・毒性の懸念が少ない(化学薬品より安全)
出典:CNN.co.jp、CNN.co.jp(2/2)、Yahoo!ニュース


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