4月1日はエイプリルフール。「嘘をついてもいい日」として日本でもすっかりおなじみですが、その起源は実のところいまだ「謎」のまま。フランス、イギリス、スコットランド、そして日本——国によってまったく異なるこの風習の歴史をのぞいてみると、意外な発見がたくさんあります。
エイプリルフール(April Fool’s Day)は毎年4月1日、軽い嘘やいたずらで人を笑わせる日として世界各地で親しまれています。英語では「エイプリルフール」は「4月1日に騙された人」を指す言葉で、日本語では「四月馬鹿」とも呼ばれます。しかし驚くことに、この風習がいつ・どこで・なぜ始まったのか、正確な起源は現在もわかっていません。
🗓️ エイプリルフール 有力な起源説
🇫🇷 フランス新暦説(最有力):1564年にシャルル9世が新年を1月1日に変更。知らずに4月1日を新年と祝い続けた人々が「愚か者」とからかわれたことが始まりという説
🐟 4月の魚説:フランスで4月に魚が大量に獲れることから「騙される人=4月の魚」と呼ぶようになった説
🏛️ 古代ローマ説:3月末に行われた祭り「ヒラリア」(変装や遊びを楽しむ春の祭典)が起源という説
📖 日本での起源:江戸時代に中国から「万愚節(不義理の日)」が伝わり、大正時代に欧米のエイプリルフールと合流して定着
なかでも最も広く知られているのが「フランス新暦説」です。16世紀まで西洋では3月25日が新年とされており、4月1日まで続く春の祭りで贈り物を交換する風習がありました。1564年にフランス王シャルル9世が新年を1月1日に改めましたが、この変更が広まらなかった人々は4月1日にも贈り物を続けました。それを見た周囲が「愚か者(フール)」とからかったのが始まり——というわけです。
| 国・地域 | 呼び名・特徴 |
|---|---|
| 🇫🇷 フランス | 「ポワソン・ダヴリル(4月の魚)」。子どもたちが紙で作った魚を人の背中にこっそり貼り付け、気づかれたら「ポワソン・ダヴリル!」と叫ぶ |
| 🇬🇧 イギリス | 嘘をついていいのは「午前中のみ」。正午を過ぎてからいたずらをしようとすると、逆に「エイプリルフール」と呼ばれてしまう |
| 🏴 スコットランド | 「ハント・ザ・グウク・デー(カッコウを探す日)」と呼ばれ、2日間にわたって行われる |
| 🇯🇵 日本 | 大正時代に欧米から伝わり定着。江戸時代の「不義理の日(義理を欠いたことを詫びる日)」という風習が元々あった |
| 🇮🇷 イラン | 「シズダベダール」という春の祭りが起源とされ、4月1日前後にいたずらをする風習がある |
歴史の中には思わず笑えるエピソードも残っています。1957年、イギリスのBBCは「スイスでスパゲッティが木になっている」というドキュメンタリー映像を放送し、視聴者から「どこでスパゲッティの木の苗を買えますか?」という問い合わせが殺到しました。これは後に「史上最も有名なエイプリルフール」のひとつとして語り継がれています。
日本では、大正時代に欧米から「April Fool’s Day」が入ってきた際、最初は「四月馬鹿」と訳されていました。それ以前、江戸時代の日本にはすでに「不義理の日」という中国由来の風習があり、普段義理を欠いている相手に手紙でわびる日として4月1日が使われていたとか。「嘘をつく日」とはまったく異なる真面目な風習だったというのが、なんとも日本らしいですね。
なお、エイプリルフールで大切なのは「相手が笑える嘘にすること」「その日のうちにネタばらしをすること」の2点です。お金・健康・災害に関わる嘘は誰かを傷つける可能性があるためNG。1年に1度の「笑いの日」を、周りと一緒に楽しめる小さないたずらで盛り上がってみてください🎉
出典:Wikipedia「エイプリルフール」、 precious.jp、 SKYWARD+(JAL)



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